2010年9月25日

“どうしてあんな戦争を始めちゃったのかな”
とならないために自衛隊イラク派兵の検証を

航空自衛隊小牧基地司令 谷井修平様
航空自衛隊小牧基地隊員・家族の皆様

9月22日の毎日新聞によれば、アフガニスタン駐留イギリス軍が南部へルマンド州サンギン地区の任務を20日にアメリカ軍に引き渡し、同州の他の地区に配置転換されるという。06年から1000名のイギリス軍がサンギン地区でタリバン掃討作戦を進めるも、昨年夏から戦況は悪化し、そのパトロールの4回に1回攻撃を受けたという。01年のアフガニスタン攻撃以降、イギリス軍の死者は337人に上り、うち106人がこのサンギン地区でのものという。「イギリス軍はサンギンで失敗した」とタイムズは社説で報じ、キャメロン首相は20日、決定(交代)は容易なものではない。しかし、正しい決定だ。我々は他の同盟国と負担を適切に分担すべきである」と述べた。イギリスはすでに2015年までのアフガニスタンからの戦闘部隊撤退を表明しているとも報じている。
24日のNHKテレビ午後1時過ぎからの『ゲゲゲの水木しげる夫妻健康法』において、その妻は「88歳の夫(激戦地ガダルカナルでの生き残り元陸軍兵士)とその兄(90歳元海軍中尉)の会話でしばしば交わされた言葉の中に『どうしてあんな戦争を始めちゃったのかな』があるという。
『どうしてあんな戦争を始めちゃったのかな』とこの二人の元日本軍将兵はしばしば会話し自問しているという。
9月24日の朝日新聞朝刊は「尖閣諸島『安保の対象』日米外相会談 米、日中対話に期待」との見出しのもとに、「前原氏によると、尖閣諸島沖での衝突事件をめぐり、前原氏が逮捕した中国人船長に対し刑事手続きを進めている現状を説明。クリントン氏は、米国による日本の防衛義務を定めた日米安保条約第5条が尖閣諸島に適用されるとの見解を示した。米側によると、クリントン氏は『日中両国が対話を進めて早期に解決することを望む』と述べたという。前原氏は記者団に、『国内法にのっとって粛々と対応するが、外交問題なので、その点は大局的に判断をしていきたい』と語った」と報じている。
また、同じ1面に「中国、レアアース禁輸 尖閣問題 日本に圧力」との見出しで、「中国の複数の税関で、ハイテク製品の生産に不可欠なレアアースの日本への輸出が止められていることが23日、わかった。沖縄県・尖閣諸島沖での衝突事件を受けた事実上の禁輸措置と見られる。中国政府が日本への広範な経済制裁措置を検討していることも新たにわかった。」とある。
同24日朝日新聞夕刊で「中国首相『妥協せぬ』国連演説」との見出しで、中国の温家宝首相は23日、国連総会で一般演説をし、国家主権や領土保全をめぐっては『屈服も妥協もしない』と表明した。」と報じている。
24日夕刻のテレビニュースで、那覇地方検察庁の次席検事が記者会見で中国人船長を“処分保留のまま釈放”したと発表する映像が映し出された。仙石官房長官のこのことについて、「那覇地検の判断を了とする」との映像が流され、各党のコメント手短に報道された。
国内法によって粛々と対応するはずの検察が、この“外交問題”を大局的に判断して、衝突は船の航行に支障が出るほどのものではなく軽微であり、衝突による船員の怪我もなかったとして、“船舶同士の接触事故”扱いにし船長を処分保留のまま釈放した。
衝突事故・船長逮捕が日中の溝を青年交流の中止からさらに経済制裁が発動されるに至ったとき、那覇地方検察庁の“処分保留のまま釈放”判断は日中の窮地を救うことになる優れた判断かもしれない。

空自のイラクでの武装したアメリカ軍兵士の空輸について、「他国による武力行使と一体化した行動であって、自らも武力の行使を行ったと評価を受けざるを得ない行動である」と空自自体がはっきり認識することができなかったことが第1の問題であり、これを中止すべきと自衛隊として政府に具申できなかったことが第2の問題であり、空輸活動が終了した後もなお、イラクへの自衛隊派兵そのものを検証できないとしたら、それこそ自衛隊の大問題です。
再び、自衛隊員をも窮地に立たせるイラク派兵のような派兵をさせられないためにも航空自衛隊小牧基地による検証をしてください。

              <ノーモア南京>名古屋の会 事務局
               社民党愛知県連合 平山良平
               西尾市高畠町4-75-3