2009年12月26日

航空自衛隊小牧基地がイラク派兵の検証作業を
  アフガニスタンのISAFに派兵されないための要請書

航空自衛隊小牧基地司令 谷井修平様
航空自衛隊小牧基地隊員・家族の皆様

先月、11月30日の朝日新聞は報じています。『F15戦闘機尾翼一部が畑に落下 福岡 空自築城基地』を見出しに、「航空祭で、アクロバット飛行をしていたF15戦闘機(一人乗り)の左の水平尾翼の一部が基地近くの林と畑に落下した。・・・」と。
今月4日には、『F15胴体着陸 空自小松基地』を見出しに、「石川県小松市の航空自衛隊小松基地で、飛行訓練を終えたF15戦闘機が車輪の故障で胴体附近をこすりながら着陸し、滑走路の中央部分で停止する事故があった。」との記事があり、後日、事故原因はパイロットの車輪の出し忘れであった、との発表がありました。
この2,3ヶ月、自衛隊に関する事故報道をよく見聞きします。
この22日の新聞報道では、空中給油輸送機(KC767)の4号機が岐阜基地に到着し、川崎重工岐阜工場で整備の後、小牧基地に配備されるという。その記事には、2号機が給油管のトラブルで岐阜基地に緊急着陸したということも載っていました。
防衛省の中期防衛力整備計画によって小牧基地に配備されることになった4機目の空中給油輸送機、これが給油燃料の満載時に尾翼が落下したり、胴体着陸したら大きな事故になることでしょう。
この空中給油輸送機がC130H輸送機のように、イラクと同様の輸送任務をするような事態になったら、自衛隊員は更に、一層緊張を強いられることになると思われます。
オバマ大統領がアメリカ軍・3万人の増派を決定し、そして、NATO加盟国から7000人が増派されれば、アフガニスタンのISAF(国際治安支援部隊)は12万7000人になるという。
11月4日、北澤俊美防衛大臣はアフガニスタンのISAFの作戦本部に連絡調整官として自衛隊員数人を派遣すると記者会見で明らかにしています。陸上自衛隊をアフガニスタンのISAFに参加させることは、武力行使に直接つながる虞があり、これはおそらくしないと思われます。海上自衛隊のインド洋北部・アラビア海での給油活動は来る1月に新テロ対策特別措置法の期限切れによって終止符が打たれ、民主党のこれまでの政策からみれば、その海自の給油任務の復活もないと思われます。してみると、アフガニスタンに関わる自衛隊の派兵であるならば、航空自衛隊の出番ということになりそうです。
航続距離も、搭載量もC130H輸送機に比べ能力の高いKC767の出番ではないかと考えられます。
自衛隊のイラク派兵、とりわけ空自のイラク派兵についての検証を、小牧基地司令がするよう、この1年、私は求めてきました。バクダッドへの武装した兵員を空輸したことについて、名古屋高裁は憲法9条1項違反と認定しました。もう二度と同様な憲法違反と空自隊員が危機にさらされることのないよう自衛隊自身が検証してください。
ISAF(国際治安支援部隊)支援であろうとも、外国軍の武力行使と一体となった空輸活動が命令されることのないよう、そして空自隊員が危機にさらされることのないよう、防衛大臣に意見具申をしてください。
私もこの旨を防衛大臣に要請します。
 
<ノーモア南京>名古屋の会 事務局 
              社民党愛知県連合副代表   平山良平  
              住所 西尾市高畠町4-75-3                        

 

2009年12月26日

航空自衛隊をアフガニスタンのISAFに派兵させないための要請書

防衛大臣 北沢俊美 様

11月4日、北澤俊美防衛大臣はアフガニスタンのISAF(国際治安支援部隊)の作戦本部に連絡調整官として自衛隊員数人を派遣すると記者会見で明らかにしています。
そもそもアメリカ軍がアフガニスタンを攻撃したのは、2001年9月11日のニューヨーク世界貿易センタービルが崩壊した事件である「9・11事件」を、当時のブッシュ大統領が、テロ事件として真相究明することなく、「9・11事件」をアフガニスタン攻撃の理由にしたことによります。
飛行機の燃料がビルの中で燃えた(せいぜい1000℃)くらいで、ビルの鉄骨が溶解する(1500℃)ことは起こりえず、あの二つのビルの崩壊は爆破以外には考えられません。
オバマ大統領は、9.11事件の真相究明をせず、ブッシュ大統領同様、アフガニスタンへの「対テロ戦争」を継続し、12月1日にウエストポイント陸軍士官学校で2010年前半までに3万人を増派し、2011年7月にアフガニスタンからの撤退を開始すると演説しました。
民主党は政権交替の前から、インド洋の海上自衛隊による給油活動の中止を求めてきました。政権獲得後、直ちには中止せず、新テロ対策特別措置法の期限切れを待ってその給油活動に終止符を打とうとしています。もう二度とアメリカの「対テロ戦争」支援の海上自衛隊の給油活動を再開させないでください。
アメリカの「対テロ戦争」と一体となっているISAF(国際治安支援部隊)の活動もアフガニスタンの人々にとっては一方的な武力攻撃であり、武力占領でしかありません。
ISAF(国際治安支援部隊)に陸上自衛隊を参加させないでください。ISAFの活動は武力行使そのものです。
ISAF(国際治安支援部隊)に航空自衛隊を派兵しないでください。ISAFの活動は武力行使そのもので、外国の軍隊の武力行使と一体となった空輸活動は憲法9条1項違反となります。
愛知県にある航空自衛隊小牧基地に中期防衛力整備計画によってKC767空中給油輸送機の4機目が配備されます。航続距離も、搭載量もC130H輸送機に比べ能力の高いKC767を活用して「対テロ戦争」、ISAFのための空輸活動を空自隊員にさせないでください。もちろんC130H輸送機を使っての支援活動もです。
バクダッド空港に多国籍軍の武装した兵員を空輸したことについては、2008年4月、名古屋高裁は憲法9条1項違反と認定しました。もう二度と同様な憲法違反と空自隊員が対空砲火の危機にさらされることのないようにしてください。
 
<ノーモア南京>名古屋の会 事務局 
              社民党愛知県連合副代表   平山良平  
              愛知県西尾市高畠町4-75-3